コラムです。

街灯が作る影の隙間を縫うように、ヘッドライトが伸びては消える。エンジンの低い唸りが、遠くの路地に溶けていく。

探偵なんてものは、行き先の決まらない車みたいなものだ。
ハンドルを握るのは自分だが、どこへ向かうかは依頼次第。
アクセルを踏むたび、答えに近づくのか、それとも深みに嵌るのか?
他に例えるなら、闇の中で光る欠片を拾う作業とも捉えられる、、、。その光る欠片がダイヤなのか、ただのガラス片なのかは依頼人が決めることだ。

そんなことを考えながら、今日も俺は静かにキーを回し、アクセルペダルに足を乗せる。
タイヤが路面を噛み、世界はゆっくりと動き出す。

例え行き着く先が地獄だったとしても進むしか道はない。
なぜなら俺は探偵なのだから、、、。

ハードボイルドだぜっ!🤣